春からずっと条件が揃わなくて行けなかった天の川撮影。
10月になってようやくチャンスに恵まれたのでZ7ⅡとZ28mmf/2.8を持って御前崎に出かけたきました。
思い返せば前回の天の川撮影の時のカメラはZ6でした。
高感度のZ6と高画素のZ7Ⅱ
Z6の有効画素数は2,450万画素。常用ISO感度は100〜51200。
対してZ7Ⅱの有効画素数は4,575万画素で乗用ISO感度はISO64〜25600とZ7ⅡはZ6に比べ画素数は倍近くあるが、ISO感度は半分になっている。
この為、星空撮影には高感度のZ6の方が有利とされています。
Z6からZ7Ⅱに乗り換える時には高感度を取るか高画素を取るかで随分と悩んだものです。
結果、高感度を選択したのですが、だからと言って天の川が撮れないわけじゃない。
それを今回ようやく試すことができました。
コスパの高いZ28mm f/2.8で撮る秋の天の川
今回天の川を撮るにあたってレンズはNikkor Z28mm f/2.8の1本に限定しました。
広角レンズはZ14-30mm f/4も所有していますが、f4って天の川を撮るにはやっぱり暗いと思うんです。
解放f値が暗い分、露出時間を伸ばすかiso感度を上げなければいけませんが、露出時間を伸ばすと星が流れてしまいますし、Z7Ⅱはそれほど高感度耐性が強い訳でもないのでf4通しのZ14-30mmはお家でお留守番してもらいました。
時刻は18時。
「秋の日は釣瓶落とし」なんて言葉もあるようにあっという間に辺りは暗くなり星もちらほら見えてきました。
完全に暗くなるのを待ちきれず撮ってみると見た目には暗くなった空でも写真に撮ってみるとまだまだ明るく写ってしまう。
ピンクに染まる水平線の空と薄っすら写った天の川。
ホワイトバランスを蛍光灯に設定してマジックアワーの空を強調させています。
これはこれでキレイでいい感じがしますが、やはり天の川の主張が乏しい。
15秒の露出時間も28mmでは僅かに星が流れてしまいました。
この写真も上手いこと現像すればいいのでしょうが、今回の写真もあえてJPEG撮って出しを載せています。
1枚目の写真から10分後の空。
露出時間を10秒にしてiso感度を6400に上げてみました。
水平線の空はさっきより暗くなり、iso感度を上げたことで天の川は1枚目よりはっきり写りましたが、ノイズが気になります。
撮影条件が違うのではっきりとしたことは言えませんがZ6でのiso6400よりザラつきが出てる気がします。
18時17分。
見た目でも写真でも西の空が暗くなりました。
露出時間を10秒にしてisoを3200で設定。
星も流れずノイズも気にならないレベルになりました。
ですがもう少し頑張れそう。
露出時間を13秒にしました。
日没のマジックアワーに合わせ設定を蛍光灯にして青みを強調していたホワイトバランスを4000Kにして自然な感じに変えたら天の川がだいぶはっきりしてきました。
18時36分。
日中は暖かだったけど、夜は風も出て寒くなってきました。
さっきより暗くなったということでここでまたisoを6400にしてみました。
天の川の位置も動いているので画角も少し変わってます。
露出時間を10秒にしてしまいましたが、なぜ同じ13秒で撮らなかったのか?
撮影中は考えているようで実はあまり考えてないってことですね(>_<)
iso6400にするとやっぱりノイジーです。
iso3200までが妥当かな?
20時頃まで頑張るつもりでしたが、薄着だし寒くなったので風邪をひく前に撤収。
撮影してみて感じたこと
今回Z7ⅡとZ28mm f/2.8と使って天の川を撮ってみましたが、個人的にはこの組み合わせで天の川を撮影するには解放f2.8で露出時間13秒、isoは3200という設定がキレイに撮れるかなと思いました。
まぁそれで問題なく撮影出来るのですが、やっぱりZ7Ⅱの高感度性能はZ6より劣ってしまうかな。
Z6ではiso6400でもいけると思ったけど、Z7Ⅱのiso6400はちょっと厳しい気がしました。
もちろん撮影条件によって変わってくるのでしょうけど。
とは言ってもZ7Ⅱは物凄い高性能カメラなんですけどね!
Z28mm f/2.8は天の川撮影にも全然使えるレンズだと思います。
欲を言えばもう少し広く撮れたらもっとダイナミックな天の川を撮影出来そうなんですが、そちらはZ20mm f1.8 Sの担当ってことになりますかねww。
今回の撮影地の御前崎は海に面しているので街明かりの影響は少ないですが、灯台の強烈な光が一定周期で夜空を照らしていくので繊細な星の光を拾う天の川撮影には少なからず影響あるかと思います。
そんな条件下でもこれだけ写せるのでもっと条件の良い場所だったらもっともっとキレイな天の川が撮れるのではないかと期待してしまいます。