ニコンのお手軽単焦点レンズ。Nikkor Z40mm f/2 購入レビュー。

値上げ前に駆け込み購入しました

2022年10月5日、ニコンの一部製品が値上げされました。

↓クリックするとNikonのHPに移動します。

価格改定、ならびに一部製品オープンプライス化のお知らせ | ニコンイメージング
このたび、2022年10月5日(水)より、一部のミラーレスカメラ、NIKKOR Z レンズ、双眼鏡、ゴルフ用レーザー距離計の希望小売価格および出荷価格を改定いたしますことをお知らせいたします。

ユーザー視点からすると値上げは嬉しくないのですが、昨今の情勢とニコンの今後の継続と発展を思えば必要なことです。

いつか買おうかなと思っていたNikkor Z40mm f/2も今回の値上げで5,000円ほど値上がり。

私も裕福ではないのでそりゃ安く買える方がありがたいのが本音です。

なので9月末のAmazonのセールの時に「えいっ!」って感じでポチりました。

Amazonのニコンショップから29,000円で購入。

ポイントも1,000Pくらい付いたので実質28,000円ほどで買えました。

もちろん新品です。

当時マップカメラの中古でも美品が28,000円で売られていたので新品がお得に買えました♪

Zの標準レンズといえば

Zの標準レンズといえばNikkor Z50mm f/1.8 Sがありますが、サイズが大きく値段も7万円以上してお手軽な撒き餌レンズとは言えない物でした。

もちろんZレンズの切込隊長として性能重視で発売されたレンズだったので、撒き餌レンズとは立ち位置が違うので仕方ありません。

その素晴らしい描写性能は認めても、やはり多くのユーザーはもっと安くて軽い標準レンズが欲しい!と要望。

そして2021年10月1日にお手軽な撒き餌レンズとしてZ40mm f/2が満を持して発売されました。

発売からもう1年経つんですね。

Z40mm f/2の魅力

Nikkor Z40mm f/2の1番の魅力といえばこのサイズ感でしょう。

ポケットにも入る大きさ、缶コーヒーより軽いたったの170gという質量。

プラスチックボディなのでチープさはあるけど扱いやすいシンプルなデザイン。

一眼レフ機と比べ軽量になったミラーレス機にとって軽さは正義ですww

同じくニコンのお手頃単焦点レンズ Z28mm f/2.8と並べるとZ40mmの方がわずかに長い。

前玉はZ28mmを買った時は思わず小さっ!と思いましたが、Z40mmの前玉はそれなりの大きさ!?

フィルター径はどちらも52mm。

そして40mmというちょっと意外な画角とf/2の明るさ。

暗い室内や夜間の撮影にもシャッター速度が稼げて有利だし、ボケも楽しめます。

おまけに防塵・防滴にも配慮されているから土埃舞う運動場や公園とか、突然の雨や水飛沫にも安心。

ということで私の所有するZ7Ⅱでいろいろ撮影してみました。

ボケ具合をチェック

まずはボケ具合をチェック。

三脚固定でJPEG撮って出しです。

「Cafe Hallo Ween」と書かれた置物の大きい方のカボチャにフォーカス当ててます。

f/2のボケ具合がいいですね♪

わかりにくいですがレースのカーテンにも玉ボケできてます。

手持ち撮影をしましたが、f/2の被写体深度が浅いのでピンボケ写真を量産してしまい三脚を使用しました。

被写体との距離は約35cmです。

被写体との距離が近いのでf/8でもまだ若干の前ボケがあり、f/11まで絞ると全体にピントが合ってきます。

f/2解放撮影は手持ちの至近距離では厳しいですね。

f/2.8まで絞ると手持ちでもピンボケは減りました。

お店などでボケを活かしたテーブルフォトを取りたい時は解放より少し絞った方が失敗は防げそう。

屋外でも撮影

自宅から自転車で行ける距離にコスモス畑を見つけたので行ってきました。

こちらも全てJPEG撮って出しです。

曇り空で弱い風が時折花を揺らすので解放で撮るときピントがズレて大変でした。

マクロ撮影もテスト。

花のしべやバッタの目にフォーカスが合うギリギリまで近づいてます。

ちなみに最短撮影距離は29cmです。

花びらの質感や花粉の付いたしべ、バッタの細かい体毛やトゲトゲもしっかり写っていてZ7Ⅱの高画素を活かすことが出来る描写力だと思います。

野良なのにやたらと人懐っこい猫ちゃん。

カメラ構えてもすぐに近寄って来てしまう。

それでも動物瞳AFはしっかり働きました。

ボケ感ですが基本キレイに写りますが、背景によっては二重ボケのようになってボケがウザい感じになりますね。

私はポートレートを撮る機会がないのですが、参考程度に息子と釣りに出かけたときの写真もポートレートとして載せてみますが、こちらも背景のゴルフネットなど二重ボケのような感じであまり良くない気がします。

ボケを楽しみたい時は背景にも気をつけたいですね。

逆光も試してみた

10月だというのに季節外れの桜が咲いていたので逆光テストのモデルになってもらいました。

逆光耐性は十分強いと思いますが、場合によってゴーストやフレアが出てしまいます。

3万円のレンズにそこまでの逆光耐性を求めるのは酷というものですね。

ちなみにレンズプロテクターは付けていない素の状態です。

安い、軽い、キレイ。噂通り三拍子揃ったお買い得レンズ。

ということでいつか買おうと迷っていて、結局値上げに背中を押され慌てて購入したZ40mm f/2ですが、噂通り安いのにニコンらしい高い描写力で、小さくて軽く携帯性も良いレンズでした。

標準域というと以前D750にAF-S 50mm f1.8 Gを使っていた頃、画角が狭く感じてあまり得意じゃなかったのですが、40mmという画角は50mmほど狭くなく扱いやすい画角だと思いました。

2022年10月5日以降値上がりしてしまいましたが、それでも3万円台で買えるZレンズですし決して安かろう悪かろうなんてこともないです。

過去に1万円程度の中華のMF単焦点レンズも2本買ったことがありますが、重いし描写はそれなり、逆光耐性なにそれ?な感じで、最悪だったのは新品なのにレンズの内側に指紋がべったりついていたり、細かいチリホコリだらけとかでとてもガッカリしました。

格安中華レンズを買うより安心のニッコールレンズを買う方がお金の無駄にならず絶対幸せになれます。

まだZ40mm f/2の購入を検討されている方、おすすめ出来るレンズですよ。