待ちに待った超望遠レンズ
あ〜た〜らし〜いレ〜ンズ来た♪
と、思わず歌ってしまいたくなるほど待ちに待ったレンズが2023年8月31日に届きました!
Nikkor Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR!!
発売日の8月31日に家に届いていたのですがその日は仕事で帰宅出来なかったので、翌日の9月1日に手にすることができました。
開封
それでは早速開封の儀〜って、そんなのやりませんよ。
チャチャっと開けてレンズとご対面です。
ジャーン!
かっこいい!
軽い!小さい!
昔、D750を使っていた時、超望遠レンズが欲しくてタムロンかシグマの150-600mmを買うか迷っていたことがあったけど、そのデカさと金額に購入を断念していました。
そのタムロンやシグマの150-600mmと比べたら軽量でコンパクト!これもミラーレスの恩恵ですかね。
金額に関しては今では完全に麻痺していますw
前玉でかい!
フィルター径は95mmです。
こんなの傷付けた日にゃ目も当てられん。
ということでレンズプロテクターですが、今回はKANIのレンズプロテクターを選んでみました。
このサイズのレンズプロテクターとしてはかなりお値打ちだと思います。
レンズプロテクターを取り付けたら裏面に埃が付着していたので取り除くためにプロテクターをまた取り外そうとしたら、レンズの縁が僅かに高くなっていてプロテクターが回せず焦りましたが、なんとか回すことが出来、埃も除去できました。
PLフィルターや、NDフィルターを多用する方は注意が必要かもしれません。
三脚座ですがネジ穴が1/4インチサイズと3/8インチサイズの両方のネジ穴があります。
アルカスイスにはいつになったら対応してくれんでしょうか、ニコンさん?
※2023年9月、F-FotoというメーカーからZ180-600mm f/5.6-6.3 VR用のアルカスイス互換プレートが発売されたようです。
これ良さそうですね!
これまたデカいレンズフードの内側はZ70-200mmのような起毛タイプではなく、このような波状加工のタイプです。
Z70-200mmと並べて大きさ比較。
こうして並べてみるとやっぱり大きいですね。
ですが、めちゃくちゃデカいってほどでもありません。
これくらいのサイズなら、街中などでも悪目立ちはギリギリしない…かな?
質量もZ70-200mmは約1440g(三脚座を含む)、Z180-600mmは約2140g(三脚座リングを含む)で、およそ700gの差があります。
Z8に装着!
総質量を測ろうを秤に乗せたら3kgまでの秤では重量オーバーでエラーになって計れませんでした。
Z8の質量が約910g、Z8が約2140gなので3kgをちょっとだけ超えますね。
手持ちで十分振り回せる重さです。
ズームリングの回転角は70°と小さく、広角端から望遠端まで楽々ズーム操作ができます。
インターナルズーム機構を採用しているので、ズームしても鏡筒が伸びないので見た目もバランスも変わらないし、チリやホコリ、雨の侵入の恐れがなくて良い!
先日購入したaosta FONTANA Ⅱにぶち込むと想定通り、余裕で収まりました!
Z70-200mmとテレコンx1.4、x2.0も合わせて収納可能です。
このリュック、小物入れに少々不満はありますが、買ってよかった。
作例1(広角、望遠、テレコン)
フォンタナにカメラとレンズを詰め込んだところで早速撮影に出発!
と、思ったのですが、いろいろ用事を済ませていたら夕方になってしまった。
日中の潤沢な日光の下、撮影するつもりだったのですが…。
とりあえず広角端、望遠端、絞り開放で、それぞれテレコンも装着したパターンでも撮影してみました。
撮影地から被写体までの距離はおよそ1kmです。
テレコン無し
まずは広角端180mm、絞り開放f/5.6で。↓↓↓
次に望遠端600mm、絞り開放f/6.3。↓↓↓
右上のクレーンを等倍トリミングしてみます。↓↓↓
中央部の描写はもちろん、画角の端も細かいところまでしっかりと描写されています。
テレコンx1.4装着
続いてテレコンx1.4装着広角端252mm。
絞りはテレコンx1.4装着で開放f/8となります。↓↓↓
テレコンx1.4装着望遠端840mm。
絞りはf/9が開放となります。↓↓↓
等倍トリミングしてみます。
右上。
中央部
左下
テレコンx1.4を装着しても十分細かいところまで描写されていると思います。
テレコンx2.0装着
テレコンx2.0装着広角端360mm。
絞りはf/11が開放となります。↓↓↓
テレコンx2.0装着望遠端1200mm。
絞りはf/13が開放となります。↓↓↓
こちらの画像は右上は空しか写っていないので、左上を等倍トリミングします。
中央部
左下
クレーンの細部を見てもテレコン装着しても解像度の劣化は感じられませんでした。
1.4倍ではそれほどでもないですが、すみません2倍テレコン装着になると中央部でも流石に描写甘くなりますね。
ですが、およそ1km離れたところの船の柵やワイヤーなどをここまで写し出せるのは凄くないですか?
開放絞り値の変動域
開放絞り値の変動ですが、180〜290mmまでがf/5.6。
300〜480mmではf/6。
490〜600mmまでがf/6.3となります。
回折現象
望遠600mmでf/18あたりから回析現象が出始めるかなぁといった印象でした。
600mm f値36で。通常ではここまで絞ることはあまりないのでしょうが、一応。↓↓↓
参考までにテレコンx2.0装着時、望遠端1200mmで一番絞るとf/72となりました。
私f/72なんて値、初めて見ましたw
絞り優先(Aモード)で撮影していますが、流石にiso爆上がりですね。
作例2(マクロ)
続いて最短撮影距離でのマクロ撮影を試してみました。
手持ち撮影でAFが合焦する距離まで近づいて撮影しました。
まずは180mm。↓↓↓
望遠600mmで。↓↓↓
840mm(テレコンx1.4装着)↓↓↓
1200mm(テレコンx2.0)↓↓↓
撮り忘れのため、840mmの作例のみ後日に撮影したので陽の当たりが違いますがご容赦ください。
手ぶれ補正も強力で、手持ち撮影でもご覧の通り。
雲台のメモリ、質感もくっきり描写されています。
作例3(動体撮影)
動体の作例と言えるのか微妙ですが、庭の花にアゲハチョウが来ていたので撮ってみました。
被写体までの距離はおよそ5m。
手ぶれ補正はやはり強力です。
アゲハの口の先端、体毛、羽の鱗粉の質感まで確認できました。
さすがZレンズといった感じ
素人の感想ですので参考程度に。
描写力ですが全く文句なしだと思います。
ブログ上では画像の劣化があるかと思いますが、撮影データを確認する限りでは細部までしっかり描写されています。
無印のこのレンズですが、SラインのZ 70-200mm f/2.8 S VR との描写の違いは正直私みたいなアマチュアには分かりません。
手ぶれ補正も強力ですし、AFの合焦も爆速です。
10mの近距離から1kmほどの遠距離まで被写体を変えてみてもすぐに合焦します。
テレコン装着時もx1.4ではAFの遅れはほとんど感じられません。
x2.0では若干遅くなりますがそれでも十分早いです。
これはほぼSラインと言ってもいいんじゃないですかね。
このレンズで不満のある人はロクヨンとかヨンニッパを買わないと満足しないのではないでしょうか?
少なくとも一般ユーザーなら価格面も含め、不満はないと思います。
ただ、一つだけ気になったことがあります。
カメラにつけたとき、マウント部がわずかにガタつきます。
テレコン装着した時もガタつきが気になりました。
もしかしたら個体差で私のレンズだけなのかもしれませんが…。
ちなみにボディはZ8で、他のレンズではガタつきはありません。
ちょっと気になるのでニコンに問い合わせをした方がいいのかな?
めんどくさいのでしないと思いますがw
以上、ニコンから発売された待望の超望遠レンズZ180-600mm f/5.6-6.3 VR のレビューですが、ご購入をお考えの方や、どんなレンズか気になっている方の参考になれば嬉しく思います。