前回の田貫湖での天の川撮影から1週間後の週末の夜。
明日も朝早いし、今夜は早めに寝ようと22時には布団に入ったものの、
天気は晴れ。
風なし、月もまだ登っていない。
うーん、これは寝ている場合じゃないなと飛び起き、着替えて機材準備して天の川撮影へ。
撮影場所はいつもチニングに出かけるポイント。
ここは以前から目を付けていた撮影ポイントで、タイミングが合えば絶対いい写真が撮れると思っていた。
せっかくなので釣りもしたいところだけど、そこは我慢して釣り道具は置いていく。
現地に到着すると街灯もない駐車スペースに車が1台。
見ると県外ナンバーで、これから車中泊をする様子だったので、少し離れたところに車を停めた。
県外からわざわざこんなマイナーなポイントに来て車中泊とは。朝一から釣りするのかな?
そもそも釣り人とは限らないけど。
ここは遠州灘に面する小さな河川の河口エリアで、周辺に民家などの邪魔な灯りもない。
案の定、肉眼でもうっすら天の川が確認出来る。
おまけにサイクリングロードの橋も架かっていて、星景写真にピッタリなのだ。
深夜0時が満潮ということで、普段は干潟の地面にも水が張っていて条件最高!
まずは私の手持ちのFXフォーマットのZレンズの中でf値の最も明るいZ40mm f/2 で撮ってみた。
このレンズで天の川を撮るのは初めてなので結果が楽しみだ。
ニッコール Z40mm f/2 で撮影
ひとまず設定はf値解放、シャッタースピード15秒、ISO6400で撮って見ると…。
明るすぎた(^^;)
それでも構図のイメージは掴めた。
もう少し早い時間の方が天の川と橋のバランスが良かった気もするけど、まぁ良し。
そして試行錯誤繰り返して撮れたのがこちら。
設定は開放f/2、シャッタースピード6秒、ISO3200
うん、いい感じ!?
よく見ると右上の星がUFOみたいに変形してます。
サジタルコマフレアってやつですね。
それとパープルフリンジも出ています。
実質3万円のレンズなので仕方がないです。
気にしちゃいけません。
ついでに橋の方も見てみましょう。
左端の方の描写は流石に輪郭がはっきりしませんが、中央の橋桁あたりの柵などはディテール保ってます。
真っ暗い中、これだけ写れば上出来でしょ。
安いレンズでも天の川はしっかり撮れます。
ニッコール Z14-24mm f/2.8 S で撮影
続いて大本命のZ14-24mm f/2.8 S で撮ってみましょう。
画角は14mm、f値2.8、シャッタースピード10秒、ISO3200
水面に星が写ればと思い、構図を下げてみましたが、外洋からの波の影響で水面がキレイな鏡にはならず思うようには撮れませんでした。
せっかくなのでこちらの写真も隅っこの描写の確認をしてみましょう。
右上の部分を拡大。
サジタルコマフレア、パープルフリンジ出ていません。
まぁ超広角で星自体かなり小さく写るからフレアなんて分からないのですが、とは言ってもさすが大三元レンズ。
今度は画角を少し変えてみます。
画角は18mmにして、f値2.8、シャッタースピード10秒、ISO3200
結局水面に星が写らないのだから、もっと構図上気味にしても良かったかな。
横構図でも撮ってみました。
画角は16mmで、f値2.8、シャッタースピード15秒、ISOは4000にアップ。
ホワイトバランスもここまでオートにしていたので4700kに変えました。
ニッコール Z24-70mm f/2.8 S VR で撮影
ここからは標準ズームで天の川の濃いところを切り取って撮ってみました。
画角は50mm、f値開放、シャッタースピード5秒、ISO6400
縦構図で撮っていればZ40mmとの比較が出来たということに後から気付きました。ポンコツおじさんです(>_<)
ひとまず先の写真と同じように右上隅っこ見てみると。
Z40mmほどではありませんが、サジタルコマフレア出てますね。
でもこんなの、それこそ重箱の隅を突くような物です。
気にしちゃいけませんw
続いて望遠端の70mmでも撮ってみました。
70mm、f値2.8、シャッタースピード4秒、ISO6400
縦なのか横なのか、統一しろ!と言われそうですね。
撮影時には後で比較記事に使おうだなんて考えていなかったんです。
これも右上隅を拡大してみると。
やっぱり僅かにフレア出てますが、本当に僅か。
そんなことよりもすごく細かな星まで写っているのが凄い。
raw現像作例
と、こんな感じでいつもの釣り場で見事天の川を撮影することが出来ました。
明るいレンズの比較としてはZ DX 24mm f/1.7でも撮ってみたいと思ったので、またチャンスがあればこのレンズでも天の川撮影してみようと思います。
その時はぜひまた長野まで出掛けて最高の天の川を撮りたいものです。
最後に下手くそながらraw現像した写真を載せてみます。
最後までご覧いただきありがとうございました。