ダイソーUSBカップウォーマー
秋も深まり気温も下がって来ました。
温かいコーヒーを用意してPCに向かっていてもすぐに冷めてしまいます。
せっかく淹れたコーヒーですからなるべく長い時間、温かい状態で美味しく飲みたいですよね?
そんな折、ダイソーで買い物をしていたらUSBカップウォーマーなんてものを見つけました。
2タイプ売られていました。
それぞれ特徴があるようなので悩んだ挙句、両方購入。
価格はどちらも税込550円。
どちらも商品名は「カップウォーマー」
なのでここでは区別するためにパッケージの色から
「黒箱」と「赤箱」とさせていただきます。
それでは商品を見てみましょう。
商品チェック(黒箱)
まずは黒箱のパッケージをチェック。
使用方法や消費電力、定格電圧、使用可能なカップの種類など丁寧に書かれています。
保温が目的の商品なので冷めた飲み物を温めることは出来ないようです。
取扱説明書もちゃんと書かれています。
電源スイッチは本体側面にあります。
ヒーターパネルは金属製。
USBはタイプAでコード長は約104cm。
5V1.8Aと書かれているのでUSBポートは2Aのものが必要ですね。
本体裏側には排熱口と滑り止め。
本体には定格電圧などの表示はありませんでした。
商品チェック(赤箱)
続いて赤箱を見てみましょう。
パッケージには本体サイズと簡単な説明はありますが、消費電力、電圧などの詳細説明は無く『2A以上のACアダプターに接続します』と書かれているだけ。
ちょっと不安になります。
こちらも冷たい飲み物を温めることは出来ませんと記載されています。
中身も本体と注意書きの紙が1枚だけ。
でも本体のデザインはこちらの方がなんだか洗練されてる!?
電源スイッチは本体裏側にあって、カップを乗せるとカップの重さによって電源オンになります。
これだとスイッチの切り忘れがなく安心な気がします。
電源オンオフは青いインジゲーターランプで通電を確認できます。
ちょっとオシャレ♪
ただし、飲み進めていくとカップが軽くなりスイッチがオフになってしまいます。
ヒーターの温度をチェック
まずはヒーターがどれくらい温まるのかをチェックをしてみましょう。
赤外線温度計でヒーターパネル部の温度をチェック。
スイッチオンから10分ほど経ったパネル表面温度はだいぶ差がありました。
黒箱の方は73℃まで上がりました。
取扱説明書に『最大82℃まで上がります』と書かれており、さらに『100℃以上で電源オフになります』と注意書きがされていて安全面に配慮された作りになっています。
一方赤箱のパネル温度は100℃を指しています。
パッケージには何℃まで上がるとかの注意書きや、安全装置の有無などは書かれていません。
これは気をつけないと火傷の心配がありますね。
小さなお子さんやペットにも気をつけないとかなり危険。
ただ、どちらの商品もパネル全面にヒーターが埋まっているわけでは無いようで測定場所によって温度のムラがありました。
実際に使ってみた
それでは実際にコーヒーを淹れたマグカップを置いて保温能力を検証してみたいと思います。
以前100円ショップで購入した愛用の陶器製のカップを使いました。
どちらの商品説明にも
『底が平らなカップをご使用ください』
と書いてあるけど底が真っ平なカップってあまり一般的ではありませんよね。
それでも一応脚の低めなこのカップで行きます。
非接触式の温度計のため赤外線レーザーの当たる位置で多少の誤差が出ます。
なのでなるべく均一に測定して高い温度が出たところの数値を出しています。
まずは黒箱、赤箱ともに淹れたてのコーヒーの温度は66〜67℃。
ちなみに室温は18℃です。
5分経過。
なるべく誤差がないように測ったつもりですがパネル温度の高い赤箱の方が低くなりました。
10分経過。
どちらもほとんど同じ温度です。
美味しいコーヒー飲みたいのに検証のため我慢してます(笑)
15分経過。
黒箱の方が温度が下がって来たかな。
すみません!
15分経過まではしっかりタイマーをセットしていたのですが、この後セットしたつもりのタイマーが動いておらず経過時間が曖昧になってしまいました。
ですが、コーヒー1杯を30分かけて飲むこともないでしょうからここはあくまでも目安と判断していただけると幸いです。
意外な結果になった
ダイソーで販売されていた2種類のUSBカップウォーマー。
ヒーターパネルの温度にかなりの違いがありましたが、実際に使ってみると意外にもその保温力には大差ありませんでした。
これはおそらくカップの素材と底の形状によるものだと推測されます。
今回検証したマグカップは陶器製で底がヒーターパネルと密着しないため、熱伝導率が下がりコーヒーに熱がうまく伝わらなかったのではないかと思われます。
熱伝導の良い金属製で底の平らなカップや缶コーヒーなら両者の保温の違いが出たのかもしれません。
安全対策がしっかりしていそうな『黒箱』か、
スタイリッシュな見た目だが、ややぶっ飛んだヒーターを搭載した『赤箱』か。
あなたならどちらを選びますか?
参考になれば幸いです。
※ちなみに後日、カップウォーマーのスイッチを切った状態でコーヒーを置いておいたら30分後にはすっかり冷たくなっていたので、カップウォーマーがあるのと無いのではやはり違うなと思いました。
追加検証
陶器製のマグカップでの検証結果にちょっと納得がいかなかったので、家にあったアウトドア用のステンレス真空カップでも検証してみました。
ステンレス製なので陶器製より熱伝導率は良いはず!
底もほぼ平ら。
コーヒー淹れたては63℃。
5分経過。56℃。
10分経過、52℃。
あれれ?
なんということでしょう!
冷めないだろうと思われたステンレス製カップですが、なんと陶器製と変わりませんでした。
しかしこれにはまた理由があって、このカップ自体が真空二重構造になっているので外からの熱を通しにくいんです。
なので結果的にコーヒーに熱が伝わらず保温効果が期待出来ない結果となりました。
その代わりカップの外側、特にヒーターと接触している底面は触れないほど熱くなりました。
113℃ですもん、火傷します。
誤差かもしれませんが瞬間値で117℃も表示しました。
真空二重構造になっていない普通のステンレスカップなら熱々状態を保てそうですね。怖w
そうだ!ホーロー製のマグカップなら熱も伝わり保温が効くのではないでしょうか?
シンプルなデザインのカップは飽きが来なくて良さそうです。
カップウォーマーはダイソーのものよりもっとパワーのあるものも売られていますね。
ダイソー製品に不満を感じた方は検討するのもいいかもしれません。
私も親友にこちらの商品をプレゼントしたら大変喜ばれました(*^^*)
こんなかわいいのもありますね。