高級コンデジ衝動買い。Sony Cyber-shot RX100

またしても衝動買いしてしまった

昨年11月にNikonのミラーレスカメラのZfcを購入してから、もう当分の間はカメラは買うこともないだろうとマップカメラのサイトを覗くことをしていなかったのですが、先日よせばいいのに久しぶりにマップカメラのサイトを訪れてしまった。

カメラ本体はZ8とZfcを所有しているので、正直なところ高価なカメラにはもうあまり興味が湧かない。

レンズは…うん、欲しいレンズあるけど今は我慢できる。

しかしながらポケットに収まる小さなカメラがあったら楽しいかな〜、なーんて軽い気持ちで中古コンデジで検索。

とはいえ、さすがはマップカメラ。

出てくるのはリコーのGRシリーズや、富士のX100シリーズ、ソニーのRX100シリーズなど、どれも10万円以上する高級コンデジばかり。

GRⅢとかイイなと思っても、うん、高い。

ソニーのRX100M7も13万円!?

富士のX100Vに至っては中古でも20数万円もするじゃん。

無理無理、というかそこまで高額なコンデジは求めてない。

SONY 初代RX100

そんな中、見つけてしまったのがソニーのRX100。

1型センサーを搭載したソニーの人気の高級コンデジで、初代モデルとなるRX100が3万円で売られていた。

『3万!安い!買った!』

ってな感じで一応一晩は考えたけど、結局のところまぁ衝動買いしてしまったわけだ。

3万円が安いって感覚、カメラ趣味は本当に恐ろしい。

ソニー サイバーショット RX100 のデビューは2012年。

発売当初は確か7万円ほどで販売されていて、後継機となる新型が発売されてもなお生産が継続されていたが、2021年に生産が終了されてしまった。

まだ生産がされていた頃は、新型の人気に押され中古価格が2万円ほどになり、かなりお買い得な高級コンデジと言われていたが生産終了後、人気が再燃されたのかどんどん値上がりして、今では下手したら5万円近い値がついていることも。

そんな現在では品薄になってきた初代RX100の良品が3万円なら安いよね?

商品説明には『専門の修理会社で整備済み。ボディ角に擦り傷あり。』

とされていたが、届いた品を見ても傷なんて相当よく見ないとわからないレベルで、とても綺麗なものでした。

液晶も傷一つなく、色がおかしいなんてこともありません。

ちなみに液晶パネルは固定式。

レンズも綺麗。

もちろん動作に不具合も見られません。

専門の修理会社で整備されているとのことなので安心出来ます。

販売開始が2012年と言っても、生産自体ほんの2、3年前までされていたので、この個体も近年に生産されたものだと思われます。

それでも一応ショット数を調べてみようと試みましたが、残念ながらRX100にはショット数をカウントしておくデータが存在しない仕様になっているらしく、調べることができませんでした。

RX100は手のひらに収まってしまうほどコンパクトで軽量。

ミラーレスのZfcと比べるとこんなに小さい。

ちなみに私のZfc、このストラップをつけた状態での重さは630g。

対してこの状態のRX100の重さはわずか248gしかない。

Z8で野鳥撮影をしつつ、Zfcでスナップを撮るという使い方をしておりましたが、さすがに使いづらくてね。

その点、RX100ならとってもコンパクトなので上着のポケットにも余裕で収まる。

実は2019年にRX100M3を一度購入していたのですが、なんやかんやあって手放しちゃったんです。

その時も、小さくて写りも良くて、お散歩カメラに最適だなと思いましたが、今回改めてその小ささに感動。

小さすぎて持ちにくいですが、そこはストラップでカバーです。

ちなみにストラップはダイソー商品に少し手を加えて作りました。

余談ですが、昔はあんなに売られていた携帯ストラップも、スマホ主流となった今では探すのも一苦労ですね。

作例

そんな感じで手に入れたRX100をお供に、田貫湖で野鳥撮影に出掛けてきました。

もちろんメインの野鳥撮影はZ8にZ180-600mm+1.4倍テレコンで、RX100はスナップ用です。

Z8で風景まで撮れば完璧なのですが、レンズ交換をなん度もするのは大変ですから…。

ちなみに掲載画像は全てJPEG撮って出しです。

野鳥撮影は朝がメインなので、この時間どうしても富士山は影になってしまいますが、雪の積もった富士山はいつ見てもいいものです。

遊歩道沿いに小さな神社があるのでパシャリ。

おっと、よく見たらなんだか絵に描いたように猫が階段で休んでました。

望遠端にして猫をパシャリ。

RX100のレンズは28-100mm(F1.8-4.9)の光学3.6倍のズームレンズなので、狙った被写体を切り抜いて撮影出来て便利。

レンズも有名なZEISSバリオ・ゾナーT*レンズを搭載しているし、センサーサイズも通常のコンデジやスマホのセンサーよりも大きな1型センサーを搭載しているのでその描写に間違いなし!?

湖畔ではヘラブナ釣りの人たちで賑わっていました。

私は今ではルアー釣りがメインですが、一時期ヘラも少しやっていました。

あの細く長いヘラ浮きに出るわずかなアタリを取るのが楽しかったです。

ちょうどタイミングよく1匹釣れているところでやり取りを見ていましたが、さすがに水温が低いからちょっとフナの元気はなかったですね。

空の青も湖面の青も、冬の山の木々の色合いも綺麗に描写されてます。

梅の花が1輪咲いていたので少し寄って撮ってみました。

しべの一本一本までしっかり描写されてます。

角度を変えて富士山をバックに太陽も入れて撮ってみましたが、ゴーストやフレアも抑えられていて意外でした。さすがはZEISSレンズ。

地面に3cmほどまで伸びた霜柱を見つけたので撮ってみましたが、ピントが奥にいってしまいました。

液晶画面が固定なので低い位置での撮影はピントの確認がしづらいです。

さすがにこんな状況ではチルト液晶が欲しくなりますが、あくまでもスナップだと割り切ればこんな写真も許せるかな?

もちろんマクロ撮影モードなどでしっかり狙えばちゃんとした写真が撮れるはず。

感想

ということでついつい購入してしまった初代RX100。

10年以上前の設計のカメラで、起動もAFも爆速とはいえないけど、決して遅いわけでもないし、描写も綺麗だし、今でも十分に楽しめるカメラだと思います。

バッテリーもフル充電で2時間半ほどスイッチオンオフしながらスナップしていましたが、ひと目盛りも減っておらず、さすが省電力のソニーといった感じ。

撮影モードも豊富だから様々な被写体にも対応出来るし、フィルターもいろいろあって遊べるし、連写も最高10コマ/秒もある。

私は撮りませんが、動画だって4Kは撮れないけど、フルハイビジョン1,920×1,080/60pで撮影出来るから特に困ることもないでしょう。

そしてこの小さなボディに光学手ぶれ補正まで搭載されてるからすごい。

さすが高級コンデジ。

欠点というか弱点を挙げるとすればシャッタースピードが1/2000までしかないところでしょうか。

せっかく開放F1.8でボケを生かした撮影が出来るのに、明るい屋外ではこのシャッタースピードでは厳しいかも。

とはいえ、スナップなど日常使いで楽しめる高級デジカメが今なら3万円ほどで手に入るんだから全然OK。

もしもRX100の購入を考えている人や用途が合う人などは、早めに手に入れないと迷っているうちに良い物がどんどん無くなってしまいますよ。