10月初旬、富士山の初冠雪のニュースを見たので翌日の早朝から富士山の撮影に出掛けてきました。
天気は快晴!
気持ちの良い秋晴れですが10月に入り、急に秋めいてきてこの日の明け方はTシャツの上に七分袖のシャツ1枚では少々寒かったです。
日の出前に現場に到着。朝露の降りたあぜ道を進んでカメラを設置。
機材はNikon Z7ⅡにNikkor Z70-200mm f/2.8 VR S にC-PLフィルターを装着。
とりあえず富士山を撮ってみたものの、ニュースに聞いた冠雪は見られません。
あれは山梨側のことだったのでしょうか。
朝焼けの富士山を期待したのですが、天気が良過ぎたのかあまり焼けませんでした。
それから始発の新幹線が通るまで待つこと約1時間。
距離はあるし、シャッタースピードはそれほど速くなくても大丈夫かな?と余裕ぶっこいて始発の新幹線を撮ったところ見事に被写体ブレしてました。
新幹線の速さをナメたらダメですね。
よくある富士山と新幹線の写真ですが、いざ撮ってみると構図が案外難しくて連写で数百枚撮りましたが、納得いく写真があまり撮れていなかった。
結局8時頃まで新幹線と富士山を撮り、トイレに行きたくなりGoogleで周辺の施設を探してみると公園があったので機材を片付けて移動しました。
駐車場に車を停め、トイレに向かうと施錠されていて9時にならないと使えないようになっていました。
ちょっと思ったのですが、富士市の公園って大抵どこも夜間は門が閉まっていて朝まで使えなかったりするようだけど、それだけ治安が良くないってことなんでしょうか???
なーんて、それだけ行政の管理が行き届いているということですね。
そんなことを思いつつ、トイレの方は我慢出来るので公園の方を散策してみることにしました。
釣り公園っていうくらいだからどんなところか期待したのですが、期待とは裏腹に小さな池がぽつんとあるだけ。
釣り人もいません。
池の中は水草で覆われていて水深も浅そう。
ぱっと見、魚も見えなくてちょっと残念。
池の周りの木々では鳥たちが騒がしく鳴いているので観察していると、お馴染みのヒヨドリの他にモズの姿も。
モズは撮ったことがないので写真に収めようと車にカメラを取りに行って池に戻ってみたけど、すでにモズの姿はありませんでした。
あるあるですね。
池の写真も撮っておけば良かったのですが、あまりパッとしなかったので撮りませんでした。
他にも何かあるのかな?と散策すると池がもう一つありました。
そこには三脚にカメラを構えた男性がいたので「おはようございます」と声を掛けたら「今そこに来てますよ」と返事が返って来ました。
一瞬「え!?」っと思いましたが、すぐにカワセミの事だと気づき隣で撮影させてもらうことに。
いつか撮ってみたいなぁと思っていたカワセミに偶然にも遭遇、撮影のチャンスとなりました。
小さな池の真ん中の水位柱?の上にちょこんとカワセミがいました。
羽の色が地味なのでメスのようです。
距離はおよそ10〜15mといったところ。
結構近い!?
しかーし!この日のレンズは70-200mm、テレコンも持ってきてないから焦点距離が全然足りない(>_<)
この写真、背景の葉っぱがカワセミと重なっていてあまりよろしくなかったですね。
お隣のカメラマンは70歳前後といったところの男性で色々とお話しを伺うことが出来ました。
カワセミちゃんは時々飛び立っては池にダイブしたり、他の木の枝に移ったりと1時間くらいは滞在してくれました。
シャッターチャンスはたくさんあって連写しまくっていたらメモリーが満タンになってしまった!
メモリーカードはニコンのXQD64Gですが、今までメモリーがいっぱいになるほど撮り溜めたことがなく、自分の使い方では64Gで十分足りていたのですが、この日は朝から新幹線を連写していたこともあって足りなくなってしまいました。
ちなみにボディはZ7Ⅱ。画質モードはRAW+FINE★、画像サイズはL、12bit記録で1000枚ちょっとでメモリーフルになりました。
う〜、もっと容量多くて書き込み早いメディア買うかぁ(>_<)
「新幹線なんていつでも撮れるよ。」と大先輩カメラマンさん。
そんな時、このメスのカワセミちゃんを誘いに1羽のオスのカワセミが飛来して2羽同時に写真に収める絶好のチャンスが到来!
ウォーーー!!っと急いで新幹線の写真を何枚も削除しましたが、オスのカワセミはそれっきり姿を現しませんでした。
はい、こんな絶好のタイミングを逃しましたよ( ; ; )
お隣の大先輩カメラマンさんは見事に2羽のカワセミのランデブーを撮り収めていました。うらやましー!
キャノンを使っていましたが、遠慮してしまってマジマジと機材を見ることが出来なかった(^^;)
連写の音は私のZ7Ⅱなんかと比べ物にならないほど早かったです。
他にも2、3人のカメラマンがいました。
年齢は皆70歳前後のおじいちゃん。
話を聞くと毎日来てカワセミを撮っているとのこと。
「朝から一日中待ってもカワセミが来ない日もよくあるよ」とおっしゃってました。
趣味の写真を毎日楽しめるとは、なんとも羨ましい暮らしをされています。
ソニーα7R Ⅳ に300mm単焦点などなど…機材もさすが良いものを使っていました。
そのα7R Ⅳを使っていた大先輩カメラマンさんの撮ったカワセミの画像を見せてもらいましたがめちゃめちゃ綺麗に撮れてました。
ソニーやっぱすげぇ。あ、いや大先輩の腕が良いのです!
その大先輩カメラマンさんは、綺麗な写真を撮るために池のゴミを取ったり、草を刈ったりしているそうで、改めてすごいと感心させられました。
さて、思いがけず出会えたカワセミをメモリーフルになるまで満喫して自宅に帰りワクワクしながらPCでチェックしてみたら…。
ほとんどがボツでした(ToT)
撮っている時も背面モニターで確認していて薄々は気づいていましたが、ここまで酷いとは。
まず1番に焦点距離が足りない。
200mmですもん、そりゃ話にならん。
Z7Ⅱの高画素でトリミング拡大すればなんとかなるかと思ってましたがダメ。
元々の被写体が小さいから光学で解像度稼いでおかないとダメですね。
2つめ、ピントがあっていない。
主にAF-C&ダイナミックAFで撮っていました。
止まっているカワセミに合わせて撮っているのに背景にピントが合ってしまってる。
カワセミのような小さい被写体は無視されてしまうのか?
いちいち拡大してMFで合わせないとピント合ってくれなかった。
止まっている状態でそんなだから飛んでる時なんて全然ピントが合ってくれない。
オートエリアAFで止まっているカワセミにターゲット追尾をロックオンして、飛び立ったところを追いかけてみましたが、止まっていた場所をロックオンしていて肝心なカワセミの追尾をしてくれなかった。
ターゲットロックオンをしないでオートエリアAFで追ってみても全く見当違いなところにAFがいく始末。
カメラを使いこなせない私の腕が悪い!そういう事なんでしょうね。
ニコンはAFが弱いってよく聞くし…。(小声)
数百枚も撮ってまともに撮れた飛翔シーンがこの1枚。
打率最悪ですね。
ダイブシーン撮りたかったけど撮れたのは水飛沫だけでした。
初めてだし1枚でも飛翔シーンが撮れたので良しとしましょう。(涙)
池にライギョの幼魚がいたので撮ってみました。
カワセミ撮っていたままなので設定がちょっと大袈裟?(^^;;
たまたま立ち寄った公園でのカワセミとの出会いと大先輩カメラマンさん達との交流で楽しいひと時を過ごすことが出来ました。
今度は2倍テレコンを持ってまた挑戦します。
超望遠レンズやっぱり欲しいなぁ。